平屋 と 二階 建てどっちがいいの?違いを考えて選択しよう!

不動産

もし家を新築する考えがあるなら、二階建てにするか平屋にするか、どちらがいいか悩んでいるかもしれませんね。

実は、それぞれには異なるメリットがありますので、選ぶ前にその違いを理解する必要があります。

ですので、今回は新築を二階建てと平屋のどちらにするかでお悩みの方向けに、選ぶ時のポイントやそれぞれのメリットを詳しく紹介いたします。

選ぶ際に気をつけるポイント

新築の際に、二階建てにするか平屋にするか迷った場合は、まずは自分たちの土地の広さやライフスタイルに合った選択ができるかを考えてみましょう。

家族構成と住む人の世代

ご家族の構成や住んでいる人たちの世代によって、平屋と二階建てのどちらを選ぶべきかが異なる要素があります。

若い夫婦や小学生以上の子供がいる家庭であれば、どちらを選んでも問題はありません。

しかし、年配の方だけで住む場合は、階段で転倒や転落事故を起こすリスクがありますので、階段のない一階建ての家が安心です。

そのため、階段のない平屋のほうがおすすめです。

一方、二世帯住宅を考えている方や家族間のプライバシーを確保したいと思っている方にとっては、二階建ての家が適しているでしょう。

なぜなら、二階建ての場合は住み分けがしやすく、各世帯のプライバシーを守ることができるからです。

したがって、ご自身の家族構成や住んでいる人の世代に合わせて、どちらが最適かを判断する必要があります。

予算

最も重要な要素は、計画に必要な予算です。

建築会社によって価格設定が異なることは当然ですが、また、設備や内装、間取りなどの要望によっても費用は変動します。

例えば、平屋の方が広い敷地面積を必要とするため、「同じ面積なら平屋の方が高い」と言われることもありますが、要望の内容によっては二階建ての方が高くなる場合もあるでしょう。

このように、必要な費用はケースバイケースであり、一概には言えません。

そのため、いくつかの建築会社に見積もりを依頼し、ご自身の予算と照らし合わせながら相談して最終的な決定をされることをおすすめします。

土地の広さ

土地の広さによって、建物の形態が異なります。

たとえば、二階建ての場合は、小さな敷地でも建てることができますが、平屋の場合は、ある程度の広さが必要です。

さらに、土地の広さに応じて、建てることができる建物の面積を確認する必要があります。

建築面積を計算することも重要です。

建物の面積を土地の広さに対して割合で表したものを建ぺい率と言います。

自分の土地の広さと建ぺい率を知ることで、建築面積を計算することができます。

もし現在建築会社と相談中であれば、彼らに確認することも可能です。

建築会社に相談することで、自分の土地で建てることができる建物のサイズや形態を具体的に知ることができます。

2階建てと平屋とでは予算が異なる

注文方法によって、建物が二階建てか平屋かによって費用が変わります。

それは、建物の構造や税金などの要因によるものです。

まずは、それぞれの費用の違いを詳しく確認してみましょう。

基礎・外壁工事にかかる予算

同じ面積で考えると、二階建ては外壁がより広くなります。

また、延べ床面積も二階建ての方が大きくなるため、建築工事の費用は平屋に比べて高くなる傾向にあります。

一方で、同じ延べ床面積の場合、平屋の方が基礎や屋根の面積が広くなります。

さらに、二階建ては坪数が少なくて済むことがあります。

しかし、基礎や屋根に必要な費用の方が外壁よりも高くなりますので、平屋の場合は坪単価が高くなる可能性もあります。

間取りによっても異なるため、二階建てと平屋で迷っている方は、両方の見積もりを取って比較することをおすすめします。

固定資産税

家を買う時には、土地と建物に関する税金である「固定資産税」と「都市計画税」がかかります。

固定資産税は、二階建てと平屋では、建物の資産価値に応じて異なります。

同じ床面積で同じ建物仕様の場合、平屋の方が屋根や壁などに多くの建材を必要とするため、一般的には資産価値が高く評価され、固定資産税が高くなる傾向があります。

しかし、差額は数万円程度であり、大抵は1万円以内に収まります。

メンテナンス

住んでいる期間が長くなると、住宅の保守が必要になることがあります。

一般的に言えば、二階建ての場合は、メンテナンス費用が高くなりやすい傾向があります。

二階建ては平屋よりも高さがありますので、外壁の塗り替えなどのメンテナンスを行う際には足場を組む必要があるため、その分メンテナンス費用が高くなるというわけです。

また、普段の掃除においても、二階建ての場合は間取りが複雑になることが多く、階段も存在するため、平屋に比べて手間がかかります。

そのような理由から、日常的な清掃や専門家によるメンテナンスにおいても、平屋の方が簡単であり、費用を安く抑えられるとされています。

暮らしやすさの違い

二階建てと平屋の住宅には、暮らしやすさにおいていくつかの違いがあります。

間取りや動線の違い

二階建てと平屋では、間取りや動線に大きな違いがあります。

例えば、二階建ての場合、リビングやキッチン、洗面所などの水回りを優先的に配置することが重要です。

これは、二階建てでは上下の移動が頻繁に行われるためです。

家族が多く過ごすリビングやキッチン、洗面所などを一つのゾーンとし、それ以外の部屋を別のゾーンとすることで、効率的な動線を確保できます。

ゾーニングは、部屋や空間を役割によって分けて、建物内に配置することです。

ただし、単に空間の用途だけでゾーニングを決めてしまうと、効率的な動線を損ねる可能性があります。

ですので、自分たちの生活スタイルに合わせてゾーニングを考えることが重要です。

例えば、家族が多く過ごすリビングやキッチン、洗面所などを一つのゾーンとし、それ以外の部屋を別のゾーンとすることで、家族が集まる場所や水回りを効率的に配置することができます。

また、それぞれのゾーンの間にはスムーズな動線を確保することも重要です。

ゾーニングを考慮することで、家族の日常生活がより快適になります。

自分たちの生活スタイルに合わせたゾーニングを基に、導線と間取りを配置しましょう。

こうすることで、暮らしやすい住居を実現することができます。

階段の有無

二階建てと平屋の主な違いは、階段の有無です。

小さな子供がいる家族や高齢の人々がいる場合、平屋の方が安心感があります。

また、階段下のスペースを有効活用することが難しく、無駄な空間になることもあります。

一方で、階段の段差を利用してスキップフロアなどの空間構成を工夫することもできます。

利便性とデザイン性を考慮して、二階建てと平屋のどちらが最適かを選択する必要があります。

まとめ

今回は、二階建てと平屋の違いや選び方について詳しく説明しました。

二階建てと平屋では、建築にかかる費用が大きく異なることがあります。

二階建ては、建物の面積が広くなるため、建築費用もそれに比例して高くなります。

一方、平屋は建物が広がるのではなく、広い敷地を活かして建物を広げることができるため、建築費用を抑えることができます。

また、二階建てと平屋では、それぞれの特徴によって適した用途があります。

例えば、二世帯同居を考えている場合や狭小住宅では、二階建ての方が向いていることがあります。

なぜなら、二階建てであれば、各世帯が独立した空間を持つことができるため、プライバシーを守りながら暮らすことができます。

また、狭小住宅では、建物を縦に広げることで、限られた敷地で多くの生活スペースを確保することができます。

一方で、バリアフリーの観点から考えると、平屋は階段がないため、段差のない生活を送ることができます。

高齢者や身体的な制約がある方にとっては、移動の負担が少なく、安全性も高い住まいと言えるでしょう。

自分自身のライフスタイルや好み、そして理想的な住まいの条件を考慮し、二階建てか平屋かを検討することが重要です。

それぞれの特徴を活かし、最適な家づくりを進めていきましょう。