中古マンション老後の暮らし方|どんな間取りが良いか解説!

不動産

人々が快適な住まいと感じる条件は、個人によって大きく異なります。

また、同じ個人や家族であっても、将来の生活計画によって、最適な判断は変わってきます。

この記事では、老後の暮らしを考えた際の住まい選びに焦点を当て、マンションを選ぶことのメリットや、間取りのプランニングで考慮すべきポイントを詳しく説明します。

老後の暮らしにマンションを選ぶメリット

マンションは、老後の生活において適していると言える理由は以下の4つのポイントにあります。

1. ワンフロアで暮らすことができる点です。

マンションは、バリアフリー性の高さが特徴的で、必要な設備が一つのフロアにまとめられています。

高齢になると階段の上り下りが負担になりますし、2階建て以上の一戸建てに住んでいる場合、上の階との行き来が困難に感じることが多いです。

バリアフリーなマンションならば、室内に段差がないため、老後でも快適に過ごせるでしょう。

2. セキュリティ面で安心できる点です。

マンションは、充実したセキュリティ設備が整っています。

防犯カメラやオートロックなどの設備があり、中には管理人が常駐している物件もあります。

これにより、安全面での心配を軽減することができます。

3. 住まいの管理が楽な点です。

マンションは、一戸建てと異なり、共用部分の管理は管理組合が行います。

また、外壁や廊下、ベランダなどの修繕費用は共用部分に当たるため、修繕積立金から捻出されます。

そのため、自身で維持管理の計画を立てる必要がなく、手間を省けます。

4. 立地の利便性が高い点です。

マンションは、一戸建てと比較して、駅や商業施設が近くにある場所に建てられる傾向があります。

そのため、買い物や通院に便利な場所や、将来的には車を手放しても生活できる場所などを選びやすくなります。

以上が、マンションが老後の生活に適していると言えるポイントです。

これらの特徴を考慮しながら、自身の生活スタイルやニーズに合ったマンションを選ぶと良いでしょう。

住みやすい間取りを選ぶチェックポイント

老後の住まいを選ぶ際には、間取りに重点を置くことが非常に重要です。

ここでは、間取りを選ぶ際に考慮すべきポイントを詳しくご紹介します。

快適に過ごせるマンションの広さの目安

「最低居住面積水準」とは、住宅において最低限必要な広さの基準のことです。

この基準は、健康で文化的な住生活を送るために必要な広さを示しています。

一方、「誘導居住面積水準」とは、多様なライフスタイルを想定した場合に必要な広さの基準です。

例えば、都市型の場合は都心のマンションでの生活を想定し、一般型の場合は郊外での一戸建て生活を想定しています。

この指標を参考にすると、老後を夫婦二人で過ごすのであれば、「30~55平米程度」が望ましいと考えられます。

狭すぎると窮屈に感じることがありますが、広すぎると税負担や管理負担が大きくなってしまう可能性があります。

ですので、自身に適した広さの部屋を選ぶことが重要です。

シンプルな間取りと生活動線

老後の生活では、シンプルなレイアウトで、生活しやすい動線のある部屋を選ぶことが望ましいです。

例えば、玄関からリビングルームや各スペースへのアクセスが一直線であり、移動が容易であれば、転倒やケガのリスクが低くなり、車いすなどでもスムーズに通れます。

さらに、キッチンやバスルームなどの水回りが1ヶ所に集中している場合、家事の動線も効率的になります。

シンプルな間取りや生活しやすい動線とは、部屋の配置が無駄なく、無理なく移動できることを指します。

例えば、玄関がリビングルームや寝室と直結していると、日常生活での出入りや移動がスムーズに行えます。

また、部屋の中央に柱や障害物がなく、家具の配置も無理なく行えると便利です。

動線が生活しやすいということは、転倒やケガのリスクを減らすことにもつながります。

例えば、床の素材は滑りにくいものを選び、階段や段差には手すりを設置すると安心です。

また、廊下やドアの幅も広めにすると、車いすや歩行器などでの通行がしやすくなります。

さらに、水回りが1ヶ所にまとまっていると、家事の効率も向上します。

例えば、キッチン、バスルーム、洗濯機などが近くに配置されていると、移動や荷物の運び出しが簡単です。

料理中に調味料を取りに行くために遠くの棚を探す必要がなくなりますし、洗濯物を運び出す際も短い距離で済みます。

老後の生活を快適に過ごすためには、シンプルな間取りで、生活しやすい動線のある部屋を選ぶことが大切です。

玄関から各スペースへのアクセスが一直線であり、水回りも1ヶ所に集約されていると、日常の移動や家事がスムーズに行え、安全性も確保されます。

トイレの位置

高齢になった時に備えるためには、トイレの位置を考慮しておくことが重要です。

寝ている間にトイレに行く頻度が増える可能性があるので、寝室の近くにトイレを配置しておくと安心感があります。

リビング・居室の日当たり

老後になると、自宅で過ごす時間が増える場合もあります。

特にリビングや居室など、日中を過ごすことが多いスペースでは、しっかりと日光の状態を確認しておくことが重要です。

なぜなら、日光は健康や気分に大きな影響を与えるからです。

まずは、日当たりのチェック方法ですが、まず窓の位置や大きさを見てみましょう。

光を取り入れやすい高さに窓があるかどうか、窓が大きく開放感のあるスペースを作っているか、などを確認してください。

また、窓の方角も重要です。

南向きの窓は一日を通して日光を取り入れやすく、特に冬の季節には暖かい日差しを享受することができます。

一方で、北向きの窓は日光が少ないため、明るさや暖かさを確保するためには照明や暖房器具を活用する必要があります。

さらに、窓に障害物がないかも確認してください。

木々や建物によって日差しが遮られている場合、十分な日光を取り入れることができないかもしれません。

また、カーテンやブラインドの使用も影響します。

明るさを調整できるものを選ぶか、必要に応じて開けたり閉じたりすることができるようにしておきましょう。

最後に、日光の状態によって、部屋の使い方や家具の配置も考慮してください。

日当たりの良い場所には、リラックスできる椅子や読書スペースを設けることができます。

逆に、日光を避けたい場所には、涼しい場所やテレビを置くなど、過ごしやすくする配慮が必要です。

老後を快適に過ごすためには、日当たりの状況を適切に把握し、その情報を基に生活環境を整えることが大切です。

大好きな趣味や家族との団欒を楽しむためにも、明るく心地良い空間づくりを心がけましょう。

収納スペースの大きさ・間口の広さ

収納スペースが広々としていると、使いやすさが増します。

収納スペースの広さをチェックする際には、収納量だけでなく、入口の広さも確認しましょう。

収納スペースの中には、納戸やウォークインクローゼットと呼ばれるものがあります。

これらのスペースは、入口も広く作られているので、たくさん荷物を持つ人にとって特におすすめです。

リノベーションを行うときに注目しておきたい点

老後を考えた住まい選びでは、新築だけでなく、中古マンションも考慮しましょう。

中古マンションは購入価格が抑えられるため、リノベーションに手を加えることができます。

自分たちに合った間取りや内装に改造することができる魅力があります。

老後を見越したリノベーションには、以下のポイントがあります。

まず、段差を解消したり手すりを設置したりして、バリアフリーにします。

また、開き戸から引き戸に変更することも考えましょう。

施行しやすいリノベーション方法です。

また、老後は1つの部屋で過ごす時間が長くなるため、細かく仕切られた間取りよりも広々としたワンルームや1LDKの間取りが使いやすく感じられるかもしれません。

物件の条件によっては、間仕切りを大胆に撤去したり、可動式の間仕切りを導入したりすることも可能です。

このような方法も検討してみる価値があります。

さらに、ヒートショックを防ぐために、水回りの断熱性を高めることも大切です。

具体的な方法としては、浴室の窓を2重構造にする、浴室や脱衣所に暖房機を設置するなどがあります。

寒さ対策を施すことで、快適な住環境を保つことができます。

まとめ

老後の暮らしを考える際におすすめなのは、バリアフリーの設備が整っており、メンテナンスが容易なマンションです。

特に、夫婦だけで生活する場合は、広さは30~55平米程度が適切な目安となります。

また、間取りも重要なポイントです。

できるだけ仕切りが少なく、シンプルなタイプを選ぶことで、動線を効率的に確保することができます。

さらに、細かなポイントにも目を向けましょう。

例えば、トイレの位置が使いやすいか、収納スペースが充実しているかなど、快適な生活に必要な要素をチェックすることが重要です。

また、リノベーションを前提に、中古マンションの購入も検討してみると良いでしょう。

中古マンションを適切にリノベーションすることで、自分たちの好みやライフスタイルに合った住まいに仕上げることができます。